一色屋トピックス

えびせんべいの達人


えびせんべいの製造は回転機といって円盤上に設置された
型が
ぐるっと1周回るごとに煎餅が焼きあがるものや
コンベア状の機械から焼きあがる機械式と
1つの型ごとに焼きあげる手焼き式があります。

また、「一度焼き」「二度焼き」など
種類によって様々な工程があります。

製造する機械によって、焼きあげる前の材料「ネリ」の状態にも特徴があります。

バサバサの状態の「バサネリ」で焼きあげるものや
ダラダラの状態の「ダラネリ」で焼きあげるものなど
水分の加減、焼き方などによって様々な形が生まれるのも、えびせんべいの特徴です。


季節、温度、湿度によりによって「ネリ」の水分加減を調整するなど
職人には長年培った経験やノウハウが必要になります。

昔から伝わる手焼き式では、鉄板の上に材料やえびをのせるのも手作業で
熟練した職人が1枚1枚丁寧に焼き上げています。

厳選された素材

一色屋のえびせんべい、いかせんべいは、自然の素材の中から1つ1つを吟味することにより、
素材のもっている美味しさを引き出しています。



えび

東、南シナ海で採れたタカツメえびカショウえび(通称)=天然殻つき無頭えび《中国産》などをおもに使用しています。

いか

山陰から津軽、三陸沖で獲れるするめいかを使用しています。
国産スルメイカの不漁にともないアルゼンチン産、カナダ沖で捕れるマツイカ、
ムラサキイカを一部の製品で使用しています。


いかの姿焼につきましては外国産マツイカを使用しています。

澱粉



じゃがいも澱粉


北海道産のじゃかいも澱粉を使用しています。
中でも十勝地方で収穫される「ハルニレ」という品種のじゃがいもから採れる澱粉を使用することにより、「浮き」のいい煎餅を焼く事ができます。
「浮き」というのは煎餅の厚みに密接な関係があり、焼き具合にも影響しま
す。



さつまいも澱粉

鹿児島県大隅地方で収穫されたさつまいもから採れる澱粉をブレンドすることにより、煎餅の食感が良くなります。


えびせんべいの歴史

えびせんべいの歴史


今から約100年前の明治の中ごろ。『かまぼこ文吉』という人が、安休寺(西尾市一色町)に住んでいました。

このころの一色町は、豊かな三河湾で捕れる海の幸で、大いに栄えた半農半漁の町でした。活きのいい魚や貝。その中に混じって体長数センチの桜色をした「アカシエビ」白色の「シロシャエビ」という小エビが捕れました。蒲郡では通称「ざるエビ」と呼ばれていました。

当時このえびは、国内で食用としての需要は振わず、北海道のニシンとともに乾燥して肥料に用いられていたようです。また、その一部は乾燥加工され「カジキエビ」の名のもとに、隣国の中国へ輸出されていました。

中国では、この乾燥えびを水に浸して柔らかくし、コーンスターチ(とうもろこしの粉)で焼いて「えびせんべい」として、再び日本に輸出していました。それは、高級品として庶民には手の届かないものだったようです。 


かまぼこ文吉とひげ貞


ちくわやかまぼこなどの練り物の製造を生業(なりわい)としていた文吉は、ある日、高価な中国から輸入した「えびせんべい」を口にして、一念発起の思いで、「えびせんべい」の製造に取りかかったのです。

文吉は、乾燥エビの代わりに、良味を加えることができる生エビを使い、それを肉引きで引いて、じゃがいもの澱粉(でんぷん)を混ぜあわせ焼きました。この改良によって、エビ本来のうまみが増したのです。
そして、文吉の「えびせんべい」創案からさほど時を経ず、画期的ともいえる、エビの多量処理の工夫をしたのが、伊勢富田の地から来移していた通称“ひげ貞”です。


ひげ貞は、ヂャカラン蒸し器で多量のエビを処理し、包丁で細かく切ってから澱粉に混ぜて焼く製法を考案。この製法によって「えびせんべい」を多量に、しかも安価に販売する道が開かれたのです。


「えびせんべい」の創始発案者“かまぼこ文吉”と、それを世に広めた “ひげ貞”。二人の偉大な先駆者によってえびせんべいは生まれました。と語りつがれています。

えびせんべいの豆知識

■えびの美味しさの秘密■

えびの甘さの秘密、それは アミノ酸です。
グリシンとベタインという2種類のアミノ酸が旨みを出しています。

えびは、カロリーが高いと思われがちですが
カロリーの値を大きく左右しているのは、脂質という栄養成分。
えびの脂質はお肉の10分の1から20分の1くらい
えびの腹部に含まれる栄養成分で、脂質は
0.7%です。
低脂肪・高たんぱく質なので大変ヘルシーな食材といえます。

下の項で詳しく説明してありますが、えびには重要な成分が豊富に含まれています
まずは、
「タウリン」、えびの殻には「キチン」「炭酸カルシウム」
えびの赤色の部分には「アスタキサンチン」という天然色素が含まれています。




■いかの美味しさの秘密■

いかの旨味は、旨味の筆頭成分のイノシン酸ではなく、
分解過程のイノシン酸の一歩手前のアデノシン一リン酸という成分が多く、
それにグルタミン酸が相乗して旨味を出しています。

栄養学的には良質のタンパク質を含み、低カロリーです。
そしてイカの栄養素の中でもっとも注目されているものは「タウリン」です。


えびかにいかなどはコレステロールの多い食品といわれていましたが、新しい測定法が開発され、コレステロールが少ないことがわかりました。これは、コレステロールに似た構造をもつステロール類が多く含まれているため、今までの測定法では、単にコレステロールが多いと判断されていたからです。現在では、むしろこのステロール類がコレステロールの吸収を抑える働きがあり、生活習慣病の予防に役立つことがわかっています。





タウリン

タウリンは魚介類によく含まれるアミノ酸の一種で、私たちの体内ではあまり生成できません。交感神経抑制作用があり そのために高血圧が原因で起こる脳卒中・心臓病の予防に効果的を発揮します。血液中のコレステロールの低下・肝臓の解毒作用の促進・胆石の生成阻止・強心作用・抗不整脈作用・筋肉疲労の回復促進・アルコール中毒の抑制・神経の興奮抑制などいろいろな分野にわたって重要な働きをします。

キチン

キチンは食物繊維と同じように 便秘の解消・腸内有用菌を増殖・有害成分の排泄という働きをはじめとして 高血圧予防・コレステロールの低下、免疫力の向上、自律神経の調節などがこれまでに確認されています。

アスタキサンチン

アスタキサンチンは数々の実験で抗酸化作用の代表であるビタミンE(アルファ・タカフェロール)よりも500倍の抗酸化作用が認められています。紫外線を浴びたときに発生する活性酸素を除去するのに大変効果が高いため、シミやしわの改善に絶大の効果があると言われます。
またアスタキサンチンは肌の改善だけでなく、悪玉コレステロールの低下や動脈硬化の予防、糖尿性白内障の進行抑制などにも効果的と最近の研究でわかっています。


いかの姿焼

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