一色屋トピックス
えびせんべいの達人
また、「一度焼き」「二度焼き」など
製造する機械によって、焼きあげる前の材料「ネリ」の状態にも特徴があります。
バサバサの状態の「バサネリ」で焼きあげるものや
ダラダラの状態の「ダラネリ」で焼きあげるものなど
水分の加減、焼き方などによって様々な形が生まれるのも、えびせんべいの特徴です。
職人には長年培った経験やノウハウが必要になります。
昔から伝わる手焼き式では、鉄板の上に材料やえびをのせるのも手作業で
厳選された素材
一色屋のえびせんべい、いかせんべいは、自然の素材の中から1つ1つを吟味することにより、
素材のもっている美味しさを引き出しています。
東、南シナ海で採れたタカツメえび・カショウえび(通称)=天然殻つき無頭えび《中国産》などをおもに使用しています。 いか 山陰から津軽、三陸沖で獲れるするめいかを使用しています。 国産スルメイカの不漁にともないアルゼンチン産、カナダ沖で捕れるマツイカ、 ムラサキイカを一部の製品で使用しています。 いかの姿焼につきましては外国産マツイカを使用しています。
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えびせんべいの歴史
えびせんべいの歴史
今から約100年前の明治の中ごろ。『かまぼこ文吉』という人が、安休寺(西尾市一色町)に住んでいました。
このころの一色町は、豊かな三河湾で捕れる海の幸で、大いに栄えた半農半漁の町でした。活きのいい魚や貝。その中に混じって体長数センチの桜色をした「アカシエビ」白色の「シロシャエビ」という小エビが捕れました。蒲郡では通称「ざるエビ」と呼ばれていました。
当時このえびは、国内で食用としての需要は振わず、北海道のニシンとともに乾燥して肥料に用いられていたようです。また、その一部は乾燥加工され「カジキエビ」の名のもとに、隣国の中国へ輸出されていました。
かまぼこ文吉とひげ貞 ちくわやかまぼこなどの練り物の製造を生業(なりわい)としていた文吉は、ある日、高価な中国から輸入した「えびせんべい」を口にして、一念発起の思いで、「えびせんべい」の製造に取りかかったのです。
「えびせんべい」の創始発案者“かまぼこ文吉”と、それを世に広めた “ひげ貞”。二人の偉大な先駆者によってえびせんべいは生まれました。と語りつがれています。 |
えびせんべいの豆知識
グリシンとベタインという2種類のアミノ酸が旨みを出しています。
えびは、カロリーが高いと思われがちですが
カロリーの値を大きく左右しているのは、脂質という栄養成分。
えびの脂質はお肉の10分の1から20分の1くらい
えびの腹部に含まれる栄養成分で、脂質は0.7%です。
低脂肪・高たんぱく質なので大変ヘルシーな食材といえます。
下の項で詳しく説明してありますが、えびには重要な成分が豊富に含まれています
まずは、「タウリン」、えびの殻には「キチン」、「炭酸カルシウム」、
えびの赤色の部分には「アスタキサンチン」という天然色素が含まれています。
分解過程のイノシン酸の一歩手前のアデノシン一リン酸という成分が多く、
それにグルタミン酸が相乗して旨味を出しています。
栄養学的には良質のタンパク質を含み、低カロリーです。
そしてイカの栄養素の中でもっとも注目されているものは「タウリン」です。
またアスタキサンチンは肌の改善だけでなく、悪玉コレステロールの低下や動脈硬化の予防、糖尿性白内障の進行抑制などにも効果的と最近の研究でわかっています。